産後骨盤矯正のすすめ


当院の産後骨盤プログラムのコンセプトは産む前よりも健康で美しいボディラインです。

妊娠の中期~臨月にかけてはリラキシンと呼ばれるホルモンが分泌されます。

このホルモンは産道を確保するために恥骨結合や仙腸関節などを中心に全身の靭帯をゆるめる作用があります。

そして、子宮に胎児を長い間納めているので、徐々に骨盤内筋群に負担がかかり、

自然分娩の場合は更にこの筋肉を大きく傷つけてしまいます。

臨月が近づきおなかが大きくなると白線と呼ばれる部位が左右に広がりそれが腹筋を弱め、

帝王切開の場合は筋肉を大きく切ることで長い間腹筋が弱い状態になってしまいます。

これらを解消するにはゆるんだ靭帯の安定化、骨盤内筋群の強化腹筋の強化(白線の改善)が必要です。

妊娠前に比べて臨月のときには十数キロ体重が増えます。

ところがこの大半は出産と同時に解消され、残りは母乳の原料となるため、

体重を減らすという意味でのダイエットは必要なく、

妊娠・出産にともない緩み、歪んだ骨盤を適切な手技を用いエクササイズを行うことで

体型の維持と母子の健康を実現します。

自然分娩の場合は産後1ヶ月より、帝王切開の場合は産後2ヶ月から開始することができます。

 

産後1年から3年が自然におこる骨盤矯正期間

約10ヶ月の妊娠期間を経て、変化した身体が元に戻るには1年から3年程度の期間を要すると考えられます。

なるべく産後1年以内に骨盤矯正プログラムを開始できることが理想です。

その期間に適切な矯正とエクササイズを行うと妊娠前のボディラインを早期に取り戻すことが出来るだけでなく、

更年期の身体のトラブルを予防する効果も期待できます。

個人差や治療開始時期によりプログラムが変わります。

まず初回カウンセリングの際に骨盤周径の測定を行い

通院できるペースなどを考慮した大まかなプログラムを作ります。

進行状況によって内容やエクササイズ法を検討しながらプログラムを進めていきます。

 

産後1年以降は骨盤矯正を含むボディケア

産後1年以上経過していても遅すぎるということはなく矯正プログラムは大変重要です。

産後の母親には育児という大仕事が待っています。

抱っこや授乳など今まで行ったことがないような無理な姿勢が多いので

身体に負担となり左右のアンバランスがおこり肩こり・腰痛が常態化する

ホルモンの影響で腱鞘炎などになりやすいなどのトラブルがしばしばおこります。

それらの症状に応じたボディケアをする必要があります。

産後1年以上経過しても妊娠前の体重に戻らない場合は骨盤ダイエットの適応です。

栄養指導に基づいたプログラムを作成し減量も目標にしましょう。

 

妊娠前よりも美しくなれるチャンス

出産時はホルモンの作用で靭帯がゆるみ約10cmの産道を作り上げるため

骨盤は損傷を受けた状態であるといえます。

妊娠期間中に機能できなくなった腹筋群、骨盤内筋群を強化し

骨盤を再構築することで妊娠前よりも状態の良い骨盤になり

きれいなボディラインを手に入れることも可能です。

第二子の出産にも好影響を与えることができると考えられており

妊娠前にあった腰痛や生理通の改善も期待できます。

さらに更年期のトラブルを軽くするともいわれています。

 

初回治療の流れ

・カウンセリング

(通常の問診に加え、出産日・妊娠期間の状況・体重の増減・授乳の有無・通院頻度など確認を確認しプログラムを作成いたします)

・計測

(全身バランス 骨盤立位周径 ウエスト周径 )

・エクササイズ指導

(実際に動きを確認し指導いたします)

・治療内容

(骨盤の偏位・筋緊張のアンバランスなどを改善するためのマニピュレーション・電気治療・鍼灸治療を症状に応じて行います。高濃度酸素オイルを用いたオイルトリートメントも効果的です)